イヌと遺伝学。 [犬と暮らす]
2015年4月11日、横浜市動物愛護センターへ初訪問。
目的は「イヌつながりの会」主催のセミナーを聴くためなり。
セミナー内容は尾形聡子さんによる「遺伝の基礎と毛色遺伝について」と、
京子アルシャーさんによる「遺伝性疾患の基礎と動物福祉について」。
ところで、このセミナーの募集に気がついたのは3月17日のこと。
こちらに居る間にこういうのは参加しておきたい!
と、いうわけで直ぐに申込を・・したいけどチョット悩む。
そう、そうなのよねぇ。
講演時間&往復時間を含めると5時間ほどかしら。
留守番可能ではあるけれど・・
だが、ダイジョウブっ!! 嬉しいことにイヌ連れO.K.だそうな〜♪
ただし、いくつか条件があるようでそのうち最も重要であろう項目が、
セミナーの邪魔にならないよう「何をしなくても大人しくしていられること」
うーん、うーん・・・どうかなぁ〜(´□`;)
カフェや宿では大人しくしていられる自信はちょっとだけある。けれど、
ショー会場などイヌの多い場所では興奮してぴぃぴぃ言うのよねぇ、特にぽーが。
しばらく悩んで参加を決めマシタ。
セミナー前にはしっかり運動をさせて疲れさせておく。
会場内へは早めに入り場所に慣らせ、セミナー開始前までに判断する。
ムリそうなら車で留守番させよう。
そんな感じで、あれこれ悩んだ挙げ句のセミナー参加&訓練記録。
続きはこちらから〜⇩
受付は講演開始の1時間前からなので、それより早くに到着。
天気予報通り曇り空でいざというときの車内留守番も十分可能ときたもんだ!
あら、サルーキがいるぅ〜と思っていたらダカラ家でしたっ♪
ザフラさん、そしてビゼルちゃんと初対面!
サルーキのパピーってめっちゃ可愛い〜〜O(≧▽≦)O
と、つらつら書いているけれど...ふたりの写真を撮っていなかった。orz
ぽバドもカラー&ビオラと挨拶したりして和む、特に飼主が。(*^.^*)
ここぞとばかりに撫でまわさせてもらっちゃいマシタ♪(・・*)ゞエヘヘ
ダカラ家のみなさま、ありがとうです〜♪
ところで、横浜市動物愛護センターは、
動物愛護だけでなく地域交流のための施設を目指し4年前に開所したそうで、
建物内も外もとてもきれいで様々な利用目的のための部屋がありマシタ。
ただし、写真撮影は駐車場のみ許可。というわけで、外から記念撮影〜♪
たくさんのイヌの姿にちょっと鼻を鳴らしてはいたけれど、
ぽーが吠えることの多いとある大型犬種と階段ですれ違っても気にせずで。
(こ、これはいけるかもーいい感じかも〜♪(*゚▽゚*)
会場の視聴覚室には2人掛けのテーブルが用意されており、
私たちはスライドが見辛いであろうことを承知の上で最も後ろの席へ。
持参したクッションを敷いて、ぽバドを伏せさせ落ち着かせる。
うんうん。なかなか良い感じもと、ゆったりと開始時刻を待つ。
と、前方から見知ったイヌたちが挨拶にきてくれた♪
久しぶりなJack&Johnとの再会に全力で答えようとするぽバド。ヾ(~∇~;) コレコレ
これはさらに良い訓練タイムだわ〜♪と、気合いをこっそりいれる飼主たち。
彼らがトイレのために部屋を去り、ぽバドを再び落ち着かせ・・・
た、はずが近くにきたコにぽーが吠えてしまいましたんー。(´Д`|||)
(さっき階段ですれ違ったときは大丈夫だったのになぁー...)
これ以上は限界かも!と、スタッフさんからイエローリボンを頂いて、
開始までには無事平常を取り戻し迷惑をかけずに済んで・・いたならいいなぁ。。
(というより、それよりも。主催のみなさま暖かく見守ってくださって、
ありがとうございますー......このブログ読んではないだろけどほんと感謝です)
ちなみにイエローリボンの意味はこれです。ぽバド率先して広めるじぇ!
セミナー中は寝てくれてほっと一安心。だけれども、
さすがにそれ以上は飽きそうだったので後半は車内留守番してもらうことに。
さてさて、ここからが本題。
肝心のセミナーについての感想その他諸々、気ままに綴ってみるなり。
先ず尾形聡子さんのお話は、遺伝学の基礎についてを軽く説明。
そしてラブラドールレトリーバーの毛色遺伝子の遺伝子形と表現形についてを、
パンネットスクエアを用いて参加者が実際に手を動かしながら考えるというもの。
そして京子アルシャーさんの講演は様々な遺伝性疾患の種類や特徴と、
「健全なイヌ」についての日本での知識・意識の薄さについて。
(遺伝性疾患は成犬になってから発症するものもあるが、
それらの情報が飼主からブリーダー、ペットショップやその繁殖元などへ
フィードバックされていない、共有されていない日本の現状についてなどなど)
面白かったり、ためになったことも多かったけれど、
正直に言うと少し物足りなかったところもあり・・・気になるところを調べてミタ。
主な参考はイギリスのYork大学の元学生さんが作ったというサイトから。
現在判明している毛色遺伝子は全犬種に共通だそう。
そこに毛質、長短、色の出る場所、各毛色の優位差など様々な因子が関わっていく。
ちなみにぽバドの毛色はブリンドルなわけですが、
K loucsの劣性遺伝子kbrが影響しているそうな。(ちなみに優性のKはブッラク)
そしてブリンドルはフォーンよりもdominant(優性)なので、
ブリンドルが産まれる確率のほうが高くなる、と。
*遺伝学での優性・劣性とは、優れているか否ではなく形質が現れやすいかどうか
ただし、ウィペットのブリンドルについてはまだまだ不明な点が多いとか。
そこで、ぽバドの血筋について簡単に考えてみる・・・
ぽーの両親:フォーンxブリンドル ⇨ 子:ブリンドル2頭/全5頭
バドの両親:ブリンドルxブリンドル ⇨ 子:ブリンドル3頭/全6頭
あら、ぽバドの代は意外とフォーン率が高めかも。ふふふ・・・
セオリー通りにいかないのが生物学のこれまた面白いところですねぇ(笑
さてさて、セミナーで感じたことをもうひとつ。
遺伝とは「親から子へ受け継がれるもの」というところから、
遺伝性疾患についてもう少し突っ込んで説明しても良かったのではと思ってマス。
例えば、染色体異常や変異、欠損によって起こることだとか。
さらに親が発症していなくても子供が発症するワケなどを伝えれば、
勉強不足だったり無謀だったりな繁殖を減らすことに繋がるのではないのかなぁと。
せっかくですし、昔とった杵柄的な薄い知識で(表現方法まちがってるカモ?(^▽^;)
『親が発症していなくても子が発症する場合』について書いてみるなり。
それでは、ヒトの血液型を例にしてみましょー。
(中学校だったか、高校で習うのだったかしら)
A型の遺伝子型はAAとAO、そしてO型はOOになります。
ここで注目して欲しいのが遺伝子型AOについて。
O型になるためのOを持ってはいるけれど、血液型はA型になる。
(これが上の方でちろっと書いていた「優性・劣性」の具体例ですネ)
さて、ここで。
私の両親はともにA型で弟もA型、そして私はO型です。
ですから遺伝子型は、下記のように考えられます。
AO(父)X AO(母)⇨ OO(私)、AAもしくはAO(弟)
A型として示される両親の遺伝子型それぞれに隠れていた『O』、
それらが2つ組合わさることで表に現れて私はO型なわけですネ。
つまり、これが。
親では発症していなかった遺伝子疾患が子供で発症する理由、の例えのひとつ。
親の代では劣性遺伝子として隠れている場合があるわけです。
とくに純血種のイヌたちは遺伝子プールが狭いと言われています。
もし親が未発症疾患の遺伝子型を持っていたなら。
そのうえさらに似た遺伝子型を持つ個体を掛け合わせる、つまり、
inbreed(近親交配)を行えば、
遺伝性疾患を発症するリスクがより高くなってしまうことも想像できる。
もし遺伝性と言われている疾患を発症した場合。
ブリーダーなり親を飼っているヒトに伝えてほしい、
そしてその個体や兄弟姉妹での繁殖を止めてもらえるように・・・
と、これはセミナーで京子アルシャーさんが話していたことを一部引用。
歳をとれば病気にもなりやすくなっちゃうよねぇー
そんな感じでペットが寿命を迎えるまで、のんびりと穏やかに暮らす。
私自身、先代犬との生活からもそれが当たり前だと思っていマシタ。
でも遺伝性と思われる病気になっているコが周囲に増えている、気がする。
「うちのコの遺伝子を残したい」と考えるヒトたちも、
繁殖して子犬を販売しているヒトたちも、
私たち飼主たち自身も、できればこれから飼おうとしているヒトたちにも、
遺伝学について学べる機会がもっと増えるといいかも。
健康なイヌやネコたちペットとの楽しい暮らし、
そんなことが『普通のこと』になりますように。
黄色いリボン、昔はNEOちゃんにも付けてよく散歩もしたなぁ(T_T)結局、リボンの意味を知ってる人は居なかったから、話しかけられたら『しつけ中なんで、近寄らないでください』とかって言うてたけど(-_-)
だってさボーダーの本能が(-_-)
車は追いかける、自転車も追いかける、とにかく動くものはすべて追いかける状態で、まともに歩ける状態じゃなかったもんなぁ( ノД`)…今じゃ想像つかないけど(^^)
リードも首輪も訓練用とか色々試したり、散歩に行きだした時はとにかく、話しかけられるのは全て拒否。
フレンドリーな子にはさせたいけど、その前にしつけだしね(^_^;)
by NEOかあちゃん (2015-04-21 23:02)
こんにちは。
その講義私も聴きたかったなあ。
マーヤが秋口からいろいろ不調続きで(尿結晶、軟便続き、皮膚のフケ
脱毛、膝関節の痛み)、中でも脱毛が激しくて一時は
ブルー、フォーンの個体に多い遺伝病カラーミュータント脱毛症かもと
激しく心配したのでした。
今はすっかり治りホット一安心で杞憂に過ぎなかったのですが、
犬種特有のものはいろいろと把握しておきたいですよね。
(獣医さんがちょっと心もとないもので。。。)
早いものでバド、マーヤの兄弟たちはもうすぐ4歳になってしまうんです
よね。
中身は相変わらずおこちゃまのままなので、みんな年をとらずに
ず~っとず~っと飼い主を困らせるほど元気でいてほしいです♡
by マーヤの乳母 (2015-04-22 10:01)
⇨ NEOかあちゃん
いやぁ〜ほんと今のNEOちゃんからは全く想像できないなぁ!
ボーダーの本能とともに、
目に入る色んなものが面白くて仕方なかったのかもねぇ♪
バドは今だに風で転がる葉っぱやゴミを追いかけるよ〜
あれ?それはバドだからこそかしらん(笑
知らない人が多いからイエローリボンを広めたいなぁとも思うし、
「訓練中なので良ければ協力してください」リボンも欲しいなー。
ぽーの場合ヒトや子供慣れさせたいというのもあるから^皿^
それでもこちらに来て随分ましになったと思うの!
バス停には歩道いっぱいにヒトがいたりするんだけど、
全く気にせずに通れるようになってきたし、色々とね〜♪
帰ったら戻っちゃうかもやけど(笑
しかしNEOちゃんたちと広々と遊ばせてやりたいわ〜
by micky (2015-04-23 17:42)
⇨ マーヤの乳母さん
調べてみたら多くはないけれど、
遺伝学系のセミナーはたまに開催されているようですよね!
私もまた機会があれば参加したいと思っています^^
ところでマーヤさん、体調が落ち着いたようで良かったぁ!
去年から気温差が激しかったりのせいか、
調子を崩しているというヒトやイヌが周囲に多かったですよ〜
脱毛ですかーお腹壊したり体調不良で免疫も低下していたのかしら。
どちらにしても何ともなくてほんと良かった♪
そうそう!そうなんですよねぇ。まさかのもうすぐ4歳!
写真を遡って見ると、確かに大人っぽくなっているような・・
しかし、タイガーの子達はみんな目がまんまるで可愛らしくて、
あどけない雰囲気でいつまでもコドモっぽい♪
も〜〜ほんと、歳をとらないで欲しいーーーー
by micky (2015-04-23 18:00)